理工系研究における「論文」とは
トイビト編集部

理工系の研究における「論文」とは一体どのようなものなのか。「何かしら重要そう」と感じてもらえれていればよいのですが、この機会に丁寧に説明したいと思います。興味を持ってもらえる部分も多くあると思いますが、私感を多分に含むことをあらかじめご了解ください。なお、理工系の多くの分野にある程度は共通する話であると思いますが、それ以外(例えば文系)の研究活動については私の知識がないため、あくまで理工学系の研究における話だという認識でお読みください。また、時代の流れによって徐々に変わっていく部分もあるかと思いますので、その点もご了承ください。(全4回)
この連載の記事
1. 永久に残る作品 ―論文の恒久性―
横山 大輔
私は山形大学で有機ELデバイスに用いられる有機半導体材料に関する研究をしており、物理化学を基礎とした分光解析に重点的に取り組んでいます。山形大学には「有機エレクトロニクス研究センター」や「有機材料システムフロンティアセンター」等の国際的研究拠点があり、大学院にも「有機材料システム研究科」があるなど、有機材料研究に特に
2. 「少年ジャンプ」か、同人誌か -論文の投稿先-
横山 大輔
理工系の論文はどこで発表するのでしょうか?通常は、学術雑誌で発表します。「雑誌」ですのでそもそもは紙媒体で印刷・出版されていましたが、近年はオンラインのみの雑誌もたくさんあり、むしろそちらが多数派になっています。日本語の学術雑誌もありますが、主には英語で書かれた「国際学術雑誌」を指すことが多いです。
3. 査読はドラマティック ―「日頃の行い」が効いてくる?-
横山 大輔
学術雑誌に投稿された論文は、編集者の第一判断を経て、論文の著者と同じ分野の研究者である査読者の手に渡ります。査読者は、内容を把握し、研究の重要性を鑑みた上で、論文が下記の4つのいずれに該当するか判断します。
4. 研究者の「戦闘力」? -論文や研究者の評価指標-
横山 大輔
発表された論文や、論文を書く研究者について、その価値を測る手法はないのでしょうか?さまざまな指標がありますので、いくつか代表的なものを紹介したいと思います。最近では、”